過去に洋裁本から3本パンツを作りましたが、腰回りのフィット感に悩み有り。
ゼロから型紙を作ることにチャレンジしました。
ネットや書籍で調べ、トライアンドエラーでたどり着いた < 自分サイズのパンツ > 型紙の作り方 をまとめます。
1つのサイトや本では解決できず、少しづつ情報を集めて形にしました。
参考にさせていただいた所・重要に感じたポイント を書いていきます。
※素人の手探りですので、間違いも有ると思います。自分で調べてチャレンジされる方へ、参考になる部分があれば嬉しいです。
今回作るパンツの仕様
- ウエストゴムなし
- 布帛のストレート〜スリムパンツ
採寸 と 股ぐりゲージ
1.採寸の準備
- ウエスト
- ヒップ
- ヒップ丈(腰丈) ①〜②の距離
- パンツ丈
上記の4つを測っていきます。
1人で楽に測る方法、考えました。
自身で水平に測ることが難しいので、私はこんな風に測りました。
- メジャーの代わりにマスキングテープを身体に貼る
- ❶〜❹が正しく貼れているか鏡でチェック
2.採寸
❶ウエストのマステはそのまま、
❷ヒップ❸ヒップ丈❹パンツ丈 3つのマステだけを剥がして、長さを測りメモします。
ウエストだけは後の工程で引き続き必要になるため、剥がさないまま次に進みます!
❶ウエスト ←まだ剥がさない
❷ヒップ ◯◯cm
❸ヒップ丈 ◯◯cm(標準18~20cm)
❹パンツ丈 ◯◯cm
3.股ぐり採寸のための道具を準備します。
続いて
↓のサイトをご参考に。「股ぐりゲージ」というものを作図しました。
股ぐりゲージを使わない方法も試しましたが、私は股ぐりゲージを使ったパターンが1番納得感があり、フィットもしました。
上手に測るコツや、道具を手作りする方法を書いていきますね。
- 「外パス」「自在曲線定規」が必要な道具です。
- 外パスは買わずに、段ボールで代用できます。(作り方は次項)
- 自在曲線定規は、代用品が思いつかず、買いました。私は60cmでギリギリの長さでした。
4.股ぐりゲージを作図します。
① 紙に、以下の通り水平線を2本引きます。
②「外パス(段ボールでok)」で、ウエストの厚みを測る
③ 先ほどの図に、ウエストの厚みを作図する
④「自在曲線定規」を自分の股に当てて、自在曲線定規のウエストラインの前中心・後ろ中心位置にテープなどで印
⑤ 定規の形を崩さないように、そ~っと外し、作図した紙の上に置く。※前中心と後ろ中心がウエストの幅の線に合うように
⑥ 「自在曲線定規」の内線をなぞり、紙に写す
⑦ ヒップラインの前から1/3に垂直線を引く
5.ウエストサイズをメモして、全ての採寸が完了です
最後に、ウエストのマステを剥がし、長さを測ります。
ここまでで以下の寸法がメモ出来たか確認してください。
❶ウエスト ◯◯cm
❷ヒップ ◯◯cm
❸ヒップ丈 ◯◯cm(標準18~20cm)
❹パンツ丈 ◯◯cm
作図で使用する寸法が揃いました。
一旦、スカートの原型を作る
一旦スカートの原型を引き、そこからパンツの型紙に展開する方法を採ります。
まずは計測したヌード寸法に、ゆとりを加えながらスカートの原型を作っていきます。
スカートの原型の引き方は、ネットや書籍で色々出ていると思います。
私はRobe viergeさんのブログを参考にスカートの原型を引きました。タイトスカートのパターン作り方 1〜7番
- ウエスト+3cm「ゆるみ」
- ヒップ+4.5cm(1/4H+1.125)「ゆるみ」
- ヒップ丈(腰丈)20cm
- 私は今回ウエストベルトは作らないので、ウエストのいせ分は無しにしました。
オレンジ部分は数値を変えています。他に参考にした書籍で、ヒップのゆるみはMで+4cm、Lサイズで+4.5 と書いてあったので、+4.5をヒップのゆるみにしました。
ヒップ丈は、採寸時に確認した自身のヒップ丈にします。ヒップ丈20cmで作りましたが、私の場合は結構ハイウェストになりました。15〜18cmくらいで良かったかもしれません。
パンツ原型を作る
東レのサイトを参考に、新しいハトロン紙にパンツの原型を書いていきます。
【10B-1】〜【10B-9】まで、手順通りにパンツを作図します。
スカート原型、股ぐりゲージの上にハトロン紙を重ねて写しながら作図します。
原型を傾けて写す時は、ハトロン紙の上から回転軸に鉛筆の先をぐっと立てて、ハトロン紙を回します。
※【10B-10】のダーツの集約は、難しくて飛ばしました。
次に
【10D-3】後ろスカートのウエストとダーツを脇側に1センチスライド
【10D-7】後ろ脚部のCLは渡り幅の中央から3センチ脇側に合わせる。
股ぐりの長さ調整
私の場合、このままのパターンだと、お腹とお尻部がつっぱってシワになってしまいました。
そこで、原型の股ぐりの長さと、股ぐりゲージの股ぐりの長さを比べて、不足分を開きました。
開く場合は、ヒップラインの脇側を軸に、不足している分だけ中心側を開いて線を繋げます。
後ろ股ぐりの下側だけは、パターンに不足分を足しませんでした。原形の説明で「伸ばしにする」と書いてあったので、裁断した後に、生地を引っ張って伸ばし、戻らないようにアイロンで癖づけしました。
膝と裾を書き入れる
膝と裾の幅は、一旦手持ちの服やパターンを測って入れると良いと思います。
もしくは広めに作って、仮縫いしながら決めても良いかもしれません。
■ワタリから 膝までの距離・・・パンツのメカニズム 7 膝位置 こちらのサイトを参考にしつつ、実際の膝位置よりも高めにしました。(以下、括弧内が私の場合の数値25cm)
◯ パンツ丈・・・脇線が、1で測ったパンツ丈になるようにします。(93cm)
△膝幅・・・手持ち服を参考に(前22cm,後ろ24cm)
◎裾幅・・・手持ち服を参考に(前21cm,後ろ22cm)
パターン上では、裾の方が細いのですが、実際にパンツにして着用すると、ストレート〜やや裾広がりのシルエットです。
膝よりも裾の方が、数字以上に広がりやすい様です。
パターンが同じ裾幅でも、センタープレスする場合は、中央が持ち上がって、裾は少し細く見えます。
ストレートパンツの<原型>ができました
この後、実際に縫い合わせするための縫い代をつけます。
縫い代付け・縫製の参考書籍
縫い代の付け方は、パンツの仕様によって変わると思います。(ファスナーの位置や、ベルトの有無など)
以下の書籍を参考にして縫い代つけ→縫製をしました。
ウエストベルト仕様の、ファスナー開きの方法が書かれています。
前開きファスナーの付け方と、ファスナー周りの縫い代の付け方は↑の本が分かりやすいです。(ファスナーの付け方は洋裁本によって方法が違う部分です。色々試しましたが、この本の付け方が1番理解しやすく、綺麗に出来ました。)
腰回りに切り替えのウエストベルトをつけず、見返し仕上げにしたかったので、見返しの付け方とベルトループは↑の本を参考にしました。
原型から、色々なパンツのパターンに展開する方法が沢山書かれている本です。
この2冊の組み合わせで、なんとかパンツの形にすることが出来ました。
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